2013年に購入したアドレスV125Gですが、購入当時から色々と問題のある車両でした。
この画像でもわかりますがセンタースタンドを立てると後輪が地面に接地します。
12インチ化する手間が省けるので加工済みの車体をレッドバロンから購入したのですが、前オーナーが手抜きをしてスタンドの延長加工をしなかったため、サイドスタンドで立てると倒れそうなぐらい傾き、センタースタンドで立てると後輪が設置するのでちょっと触っただけで転倒します。
結構なお金が掛かりますが、中古品のサイドスタンドとセンタースタンドを購入し鉄工所で延長加工したうえで粉体塗装をしてもらいました。
その他にもフロントブレーキがダメでしたね。
カニブレンボ+ブレーキングのペータルディスク200mmですが、ディスクを固定するボルトがいい加減でした。
ボルト穴を見るとディスクが中心からズレて固定されているのがわかります。
購入時から走ると定期的にシュッ、シュッ、と音がしていて当初はメーターカプラが鳴っているのかと思っていましたが、今回ディスクを交換して初めてこの中心のズレが原因だったことがわかりました。
その後、外装を交換してリアブレーキランプを交換し、メーターをタケガワ製に交換して7年乗りました。
これがレストア前の状態です。
今回のレストア用に購入したのはこのパーツです。
とにかくブレーキが酷い状態で、ストロークが1cmぐらいでガツッと効くためコントロール性が最悪。
そしてタイヤを外す時は普通はキャリパーの下側のボルトを外して上をちょつと緩めてキャリパーを持ち上げるとディスクから外れるので簡単にタイヤ交換ができるのですが、この車両はホイールギリギリのサイズを無理に装着しているので、パッドピンを抜いてパッドを取り外さないとキャリパーが持ち上がりません。というかホイールに接触するので上下のボルトを外してこじって取り外すしかないのです。
とにかく整備性最悪なのでディスクをブレーキングの180mmにサイズダウンして、キャリパーもサポートなして付けられるトキコの2ポッドに交換しました。
タイヤを外してディスク固定用ボルトを外そうとしたら1本だけ外れません。
六角レンチを差し込むとすでにグズグズの状態で諦めていましたが、自力では外せないのでレッドバロンにタイヤを持ち込んで外してもらいました。
そしてディスク固定用ボルトをステンレス製の、しかもきちんと中心に固定できるようネックを備えたものに交換して組み立てました。
ボルトの径はM8なのですが、ホイール側のボルト穴は入り口から2.5mmの深さで直径10mmの穴が開いており、ディスク側も10mmの取付穴が開いているため、M8のボルトを普通に取り付けると10mmの穴に8mmのボルトですからサイズが合いません。
そのため前オーナーのように8mmのボルトを取り付けると中心がズレます。
そうならないためにボルト側に10mmのネックが必要なのです。下の図でいうとds部分が10mmでLからbを引いたネックの長さが5.5mm物を探しました。
今回ホンダ用のボルトがサイズ的にぴったりなので購入しましたが、実は0.2mmほどネック部分が長かったようで、取り付けるとかすかにカタカタします。そのためクラッシュワッシャーを噛ませてサイズを合わせました。
ブレーキライン用のクラッシュワッシャーですが、外径が15mmで内径が10mmとネック部分にぴったりはまります。
手持ちのワッシャーを手当たり次第に合わせてみてこれが一番合いました。
そして3日ほど乗ってあたりが付いたので撮った写真を見ると、まあ、ディスクの外側だけ使っている状態ですね。
トキコの片押し2ポッドキャリパーはキタコのブレーキパッドを付けました。
そもそも幅が無いパッドなので外側だけ使うのは仕方ないです。
でも、ストロークが増して微妙なタッチでコントロールできるようになりました。ぎゅっと握ればしっかり効きますしカニブレンボより全然いいです。
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